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ニューロカフェで柴田七美さん絵画展「SURFACE」開催
6/14(木)〜6/17(日)まで開催
吉祥寺にあるニューロカフェ(武蔵野市吉祥寺南町1)で現在、柴田七美 個展 『SURFACE』が開催されている。
柴田七美さんは、画家としての活動の他に、絵画教室の講師としても活動している。 今個展では、大作3点を含む油画12点を展示。タイトルである「SURFACE」は表面、表層、水面、うわべ、という意味がある。
七美さんは絵を描く際、モチーフを作品全体の構成要素における1部分であると捉え、どれも思い入れを持たないという。大切なのは素材のそのものがもつ"存在感"で、それをどう絵で表現するかに注力をし、筆づかい、質感、色合いなど、目に見える表面的な表現に意味を見出している。
個展のタイトルについて彼女は「私の中には、絵を描くという事のどこかに、限界があるんじゃないかという諦念、逆に可能性を信じたい前向きな姿勢、二つが共存しています。表面、表層という言葉には物事の境界線という意味もあるので、そういう意味でもジレンマを抱えてしまいながらも制作に取り組む自分と、そこ(境界線)から出来てくる作品の、リアルな部分に近い言葉なのではないかと感じ、このタイトルにしました。」と語る。
絵を描くことに興味をもったのは、幼少期にさかのぼる。画家志望だった母親が油絵を趣味で続けていた影響で、西洋画の画集が生活の中に当たり前にあり、自然と絵を描くことが好きになっていた。物心がつく頃には「将来は画家になる」と意識するようになり、小学校の高学年から絵画教室に通いはじめる。
高校は芸術課のある学校に進学。その頃、続けていた絵画教室の先生から油彩を勧められたのがきっかけで、大学では油画を専攻した。
また、彼女は幼い頃から一貫して、職業としての"画家"をはっきりと意識していたという。絵で食べていくことは難しいということは理解していたが、他の職業につくということは考えていなかった。「いかに自分が絵を描きながら生計を立てていくか、大学卒業後は色々な仕事と絵を描くことを両立しようと模索する時期が続いたが、なかなか自分のリズムを確立するのは難しかったし、何よりも雇われているうちは作家としてダメだという思いが強かった」と振り返る。
仕事と作家活動の狭間で葛藤が続く中、休暇を兼ねて半年ほどパリに滞在した。
その時、周囲にフリーランスで活躍する人々が多いことを知り、日本とは違うメジャーな働き方にハッとした。それが転機となり帰国後に絵画講師となることを決意。2011年10月から絵画講師として活動しながら、制作を再開した。これまで両立するバランスが難しかった仕事と制作のサイクルが上手く回るようになり、作家活動がとてもいいペースで出来るようになったという。
絵画教室では、生徒に教えることを通じて、物事の捉え方が多角的であることを再認識し、それが自身の制作にも良い影響を与えていると感じている。講師としての活動のスタートに、個展の開催。今、ようやく作家としてのビジョン、コンセプトが見えはじめてきた。「講師として、作家として、どちらも実のあるものしていくため、それぞれ道をつきつめたい。」そう迷いのない目で彼女は語った。
展覧会は6月17日(日)までの4日間。16日(土)にはレセプションパーティーが開催される。入場無料。
柴田七美個展『SURFACE』詳細案内
- 日時:2012/6/14(木)〜17(日)
- 開校時間:10:00〜21:00
※ 6/16(土)18:00〜 レセプションパーティー(free) - 場所:Neuro Cafe ニューロカフェ
- アクセス:
・JR吉祥寺駅・京王井の頭線南口より徒歩3分 - URL:http://neuro-cafe.com/2012/05/surface.html
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