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吉祥寺アートウォーク > News&Topics >2012.06.02 『暮らしにともすアート』展@オガワカフェ

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ジャンルの違う3人の作家の企画展『暮らしにともすアート』展

三鷹台駅前 オガワカフェで6/10(日)まで開催中

『暮らしにともすアート』展

三鷹台にあるカフェギャラリー、オガワカフェ(三鷹市井の頭1)で現在『暮らしにともすアート』展が開催されている。

今回の展覧会は、昨年春に開設されたWebギャラリー「たね画廊」の企画によるもので、昨年に続いて2回目となる。テーマ「ともし火のように暮らしをてらすアート」で、ジャンルの違う3人の作家作品が店内に展示された。

染めもの作家の佐々礼子氏は、民芸運動の流れをくむ作家で、温かみがありながらモダンな作風が特徴。壁を飾られた大作に加え、ストール作品と額入りの平面作品が並べられた。染めの技法は、一般にあまりに知られていないが、作品に触れることで、巷にあふれる大量生産のプリント染めとの違いを肌で感ることが出来る。暮らしの中にしっくりと溶け込みながら、置くだけでアートの輝きを周りにじわじわと放ってくれるのが染めの作品の魅力だ。

『暮らしにともすアート』展

木のオブジェ・アクセサリー作家の上條宜子氏は、ひとつの木から何重にも組み合った輪や、ひねりの入った輪を彫り出すユニークな作風で知られ、全国で定期的な個展を行い固定ファンのいる作家。「木のいうままに、木を溶かしながらほどいていくうちに作品ができあがる」と語る上條氏。作品はどれも硬く丈夫でありながら、やさしい質感も併せ持っている。

山中恵利子氏は画家。写実的な絵を描いていた時期もあるが、陰影も消して徐々に単純化していったという。「ただ単純で薄っぺらなつまらないもの、ではなく空気のあるような空間を残したかった」という山中氏。今回は『山吹』『柚子』『百合』など、日本的な題材を扱っている。モチーフは日本的でも日本画ではなく、油彩を使うけれどいわゆる油絵ではない新しい表現になっている。

普段WEBのみで紹介している作家の作品を直接みることができる今回の展覧会。
オガワカフェでくつろぎながら、コーヒーや食事と共に作品を堪能してみては如何だろうか。展覧会は6/10(日)まで開催される。

「暮らしにともすアート展」詳細案内

日時:12/05/29(火)〜06/10(日)
場所:オガワカフェ
住所:東京都三鷹市井の頭1丁目32−3
TEL :0422-45-2110

たね画廊

ウェブ上で活動する画廊として、昨年春に開廊。
ウェブ上で、すばらしい作家(アーティスト)を紹介している。

『暮らしにともすアート』展

上條氏の作品は全て1つの木から作られている

『暮らしにともすアート』展

染織作品は大量生産のプリント染めとの
違いを実感出来る

『暮らしにともすアート』展

ショーケースにも作品が並んでいる

『暮らしにともすアート』展

今回の展覧会のために新作も並べられた
作家の佐々礼子氏

『暮らしにともすアート』展

画家の山中恵利子氏。
カフェの壁面にマッチした作品が並ぶ

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