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吉祥寺アートウォーク > News&Topics >2012.05.21 武蔵野市立吉祥寺美術館『追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ』

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武蔵野市立吉祥寺美術館『追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ』

5月19日(土)から7月1日(日)まで開催

『追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ』

SR1 1989年

武蔵野市立吉祥寺美術館(武蔵野市吉祥寺本町1)で『追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ』が開催されている。

一原有徳氏(1910-2010)は、徳島県出身で北海道小樽市で活躍した版画家。1927年に16歳で当時の逓信省小樽貯金支局に就職し、60歳で定年退職するまで43年間勤務したが、その傍らで41歳の時に知人のすすめで油彩画を、47歳で版画を始めた。版画を始めてから3年後の1960年、神奈川県立近代美術館主催『現代日本の版画展』に出品し高い評価を得て、異色・異才の遅咲き版画家として注目された。

1950年代後半には、石版画を用いた一度しか刷れない版画法である"モノタイプ"に着手。以来、一貫してモノタイプと実験的な金属凹版による 表現を追究し、国際的にも高い評価を得た。その他、金属を様々な道具・薬品で加工する凹版の実験を繰り返すことにより、荒々しいマチエールや無機質な美しさを持つ力強い作品、既存の版画の枠を超えた独創的な作品を生み出していたが、2010年10月1日、惜しまれつつこの世を去った。

武蔵野市では、2002年に一原氏の作品の寄贈を受け、吉祥寺美術館の開館記念『一原有徳展 変幻の抽象にみる無垢な作意』を開催。今回の企画展は、故人を追悼し、その功績を改めて讃えその画業を辿る。

国際的にも非常に高く評価されていた一原氏。自由な発想力と想像力を吉祥寺美術館で感じてみては如何だろうか。展覧会は7月1日(日)まで開催。なお入館料は100円(小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料。

『追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ』詳細案内

日時:2012/5/19(土)~7/1(日)
営業時間:10:00~19:30
休館日:2012/5/30(水)、6/27(水)
場所:武蔵野市立吉祥寺美術館
住所:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16コピス吉祥寺A館7F
TEL:0422-22-0385

演奏会「ジッケンセイサク×ソッキョウエンソウ」

一原有徳作品にインスピレーションをうけた即興演奏などをお楽しみいただきます
演奏:重松壮一郎(ピアニスト、作曲家)
日時:5月26日(土)14:00~15:40
会場:吉祥寺美術館音楽室
定員:70名
申し込み方法:予約制(電話または直接来館にて受付 ※定員になり次第締切)
入場:無料 ただし美術館入館券が必要

ワークショップ「たのしもう、リトグラフ」

講師:楚山俊雄(版画家)
日時:6/9(土)16(土)23(土)13:00~16:30
会場:吉祥寺美術館音楽室
定員:15名(3日間すべて参加可能な方)
申し込み方法:はがき・FAX・メールのいずれかに「①希望ワークショップ名②住所③氏名④年齢⑤電話番号⑥メールアドレス(お持ちの方)」を記入の上、5月27日(日)《必着》までに吉祥寺美術館ワークショップ係までお申し込みください。
参加費:2,000円
※制作経過によっては、モノタイプ版画にも挑戦していただきます。
『追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ』

Pour.K.Arita 1993年

『追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ』

UUQ1 1992年

『追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ』

BBT(2) 1987年

『追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ』

F(nor)32 1988年

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