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吉祥寺アートウォーク > News&Topics >2012.04.27 『江口寿史原画展[tone]』@リベストギャラリー創

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江口寿史原画展[tone]吉祥寺リベストギャラリー創で開催中

PANTONEで描かれた初公開作品を含む35点を展示。全ての作品が購入可能!

江口寿史原画展[tone]

「すすめ!!パイレーツ」、「ストップ!!ひばりくん!」などで知られる江口寿史氏の原画展[tone]が、4/26(木)より吉祥寺のリベストギャラリー創(武蔵野市吉祥寺東町1)で開催されている。

今個展では江口氏が80年代〜90年代を通して、生産が終了し今はなき画材であるPANTONE(パントーン・オーバーレイ:現在は生産終了)で制作した作品の中から自身が選んだ原画35点を展観。週刊少年ジャンプの表紙やコミックスのカバーイラスト、レストランDenny'sのグランドメニュー表紙など、それぞれの時代を垣間見れる貴重な原画がずらりと並べられた。

PANTONE(パントーン・オーバーレイ)とはPANTONE社から発売されていた、フィルムに色と糊が付いているカラーシートで、貼り付けた部分全体に均一な色表現ができるのが特長だ。江口氏はベースとなる輪郭線を黒で描き、絵の具等の代わりに、着色部分ごとに中を切り抜きいて、ひとつひとつカラーシートを切り貼りして色付けを行うという技法をとっていた。

今個展では、江口氏が初めてオールパントーンで描いた漫画の原画も展示されている。「表紙だけでなく、コマ割りの部分も全てトーンを貼って作っていたので、気が遠くなる程時間のかかる作業だった。」と当時を振り返る。

当時は、欧米のイラストのようなムラのない色が好きでPANTONEを使用していたが、逆に近年は手作業に戻りたい気持ちが強くなっているという。「PANTONEが生産終了してからは、ずっとPCで着色をしているんですが、やはり絵を“描く”というより“作る”という感じは否めない。トーンを貼るのもPCでの着色もプラモを作るような淡々としたあくまで作業という感じ。だけど、やはり筆で色を付けていくと、描いている最中にどんどん気持ちが盛り上がってくるから楽しい。ミュージシャンが演奏しながらテンションが上がる、そんな感じが近いと思います。それに、PCで作ると原画も残らないしね。」

今後は、リキテックスを用いて絵を描き、原画も残していきたいそうだ。「原画が溜まったらまたこのような原画展をやりたいですね。」

今回の展示はある意味、江口氏にとって「時代の区切り」だと語る。
江口寿史の新たな時代はもう始まっているのだ——。

 

今回が初公開となる原画も多数あり、全てが購入可能(うち4点はオークション形式で販売)となっている。江口氏は会期中、毎日在廊する予定。作品の詳しい説明なども本人から直接聞ける。
原画展は5/9(水)まで開催。入場は無料。

『江口寿史原画展 [tone]』詳細案内

  • 日時:2012年4月26日(木)~5月9日(水)
  • 営業時間:12:00~18:00 (最終日17:00)
  • 場所:リベストギャラリー創
  • 住所:〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-1-19
  • 電話:0422-22-6615

江口寿史 プロフィール

1956年3月29日熊本県水俣市生まれ。

週刊少年ジャンプにて「恐るべき子供たち」でデビュー。
その後、「すすめ!!パイレーツ」を連載し、ギャグ漫画家として本格的なスタートを切る。 以後、「ひのまる劇場」「ストップ!!ひばりくん!」「エイジ」「寿五郎ショウ」「なんとかなるでショ!」「BOXER ケン」などの作品を発表。

江口寿史原画展[tone]

1983年〜1996年頃迄の作品が中心
作品はオークション形式も含め全て販売される

江口寿史原画展[tone]

90年代後半に描かれたデニーズの
グランドメニュー表紙も展示、販売される

江口寿史原画展[tone]

初めてオールパントーンで描いた漫画
「ふたりのサンゴ礁」の原稿も

江口寿史原画展[tone]

江口氏は基本的に毎日在廊予定
作品の説明など本人に伺えるチャンスだ

江口寿史原画展[tone]

リベストギャラリー創は五日市街道沿い
外の大きなウィンドウから展示が一望できる

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