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吉祥寺アートウォーク > News&Topics >2011.11.15 武蔵野市立吉祥寺美術館『池田満寿夫展 組み合わされたイメージのなかへ』

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武蔵野市立吉祥寺美術館『池田満寿夫展 組み合わされたイメージのなかへ』

11月12日(土)から12月25日(日)まで開催

『池田満寿夫展 組み合わされたイメージのなかへ』

《マググリッドの空》1968年 リトグラフ

コピス吉祥寺(武蔵野市吉祥寺本町1)A館7Fの武蔵野市立吉祥寺美術館で『池田満寿夫展 組み合わされたイメージのなかへ』が開催されている。

池田満寿夫(1934-1997)は、銅版画制作を中心とした美術家としてだけではなく、小説家、映画監督などマルチに活躍したアーティスト。異質の素材や描写を画面上に混在させ、色・形・素材・文字や技法を"組み合わせる"ことで多様な作品を創造した。池田は、旧満州で生まれ、戦後長野市で育った後、独学で画家への道を進み、1956年に瑛九の助言により色彩銅版画を始める。60年代からは数々の国際版画展で受賞を重ね国際的に活躍する一方で、1977年には小説『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞。油彩、水彩、コラージュの他、書や作陶も手がけ、生涯にわたって才能を発揮し続けた。
今回の展覧会は長野市松代町にある池田満寿夫美術館が企画協力。数々の池田満寿夫作品の中から構成力と異素材の組み合わせを切り口に作品を紹介している。銅版画制作を始める以前から用いていたコラージュ、リトグラフ、ドライポイントなどあらゆる技法を駆使し、モチーフの増幅や断片の合成によって新たな世界を現出させる手法はポップアートやシュルレアリスムなどの影響をうけながら思考とモチーフが競演する詩的な世界へと観るものを誘う。これら作品からは、とどまることなく変貌を遂げながらも池田が関心を抱き続けた"組み合わせ"て"構成する"ことについての深い考察やウィット、ユーモアさえも感じられる。意外とも思われる組み合わせによって生み出された幻想的な作品の世界を楽しみ、イメージの変容の面白さを感じて欲しい。

また、会期中には不忍画廊の荒井一章氏を講師に迎え講演会『池田満寿夫・その作品と素顔』、画家の池谷直之氏を招いたワークショップ『コラージュで作品を作ってみよう』が開催される予定。

展覧会は12月25日(日)まで。入館料は100円(小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料。

『池田満寿夫展 組み合わされたイメージのなかへ』詳細案内

日時:11/12(土)~12/25(日)
営業時間:10:00~19:30
休館日:11月30日(水)
場所:武蔵野市立吉祥寺美術館
住所:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16コピス吉祥寺A館7F
TEL:0422-22-0385

講演会『池田満寿夫・その作品と素顔』

講師:荒井一章(不忍画廊取締役会長)
日時:11/23(水祝) 午後2時~3時30分
定員:90名
申し込み方法:予約制(電話または直接来館にて受付 ※定員になり次第締切)

ワークショップ『コラージュで作品を作ってみよう』

講師:池谷直之(画家)
日時:大人の部11/19(土) 親子の部11/26(土)いずれも午後1時~4時
定員:大人の部15名 親子の部 小学生以上のお子様と保護者8組16名
参加費:ひとり500円
※こちらのワークショップは定員に達したため募集終了いたしました
『池田満寿夫展 組み合わされたイメージのなかへ』

《バラはバラ》1966年
ドライポイント,ルーレット,ビュラン

『池田満寿夫展 組み合わされたイメージのなかへ』

《マリリンの半分》1968年,リトグラフ

『池田満寿夫展 組み合わされたイメージのなかへ』

《アリスの記憶》1970年 リトグラフ

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