Kichijoji Art Walk（吉祥寺アートウォーク） 吉祥寺アート＆ギャラリー情報サイト 美術館、画廊、アート教室、イベント情報

アトレ吉祥寺（武蔵野市吉祥寺南町1）でアート作品の公開制作イベント「アーティスト・イン・レジデンス」が開催されている。会場となる2Fパークサイドコートに公開スタジオが開設され、若手の彫刻家と日本画家がそれぞれ公開制作を行っている。

彫刻家の山本麻璃絵さんは現在、武蔵野美術大学大学院美術専攻彫刻コースに在学中でもある。"吉祥寺"をテーマにして、木彫で井の頭公園のスワンボートを制作中だ。

山本さんは普段から日常にあるものをモチーフにしており、作品として『自動販売機』『空き缶入れ』『買い物かご』『消火器置き』を現在アトレ吉祥寺内に展示をしている。木彫という機能性を排除した"日常のモノ"にある存在感を味わいながら、制作過程も見ることが出来る。

また日本画を制作する張替由利子さんは、東京藝大絵画科日本画専攻を卒業後、現在は自分の描いた日本画を動かしてみたい、という想いから映像制作を学んでいる。

張替さんは吉祥寺を"子供からお年寄りまで様々な年代の人が集う街"という印象から、街全体を洛中洛外図にするという。公開制作は初めてだそうだが、一人アトリエに籠りずっと制作をしていると煮詰しまうことも多いそうで、逆に話しかけられることで、リフレッシュ出来たり制作の励みにもなっているそうだ。

２名はアトレ吉祥寺が営業中、不定期ながら滞在し制作を続け、作品は１０月２日（日）に完成する予定。

普段なかなか見ることが出来ないアーティストの試行錯誤する様子や、作品に対する想いを間近に体験することが出来る貴重な機会を是非とも見逃さないで欲しい。