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吉祥寺アートウォーク > News&Topics > 2011.03.05 APAアワード2011第39回社団法人日本広告写真家協会公募展

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APAアワード2011 第39回社団法人日本広告写真家協会公募展

「華ーはなやかー」のテーマで28歳新鋭が文部科学大臣賞受賞

沼上泰三氏

社団法人日本広告写真家協会(APA)が公募した「APAアワード2011」の表彰式が3月7日、恵比寿にある東京都写真美術館にて開催された。写真部門の最優秀賞である文部科学大臣賞を受賞したのはフォトグラファーの沼上泰三氏(28)、初出品での受賞となった。

「APAアワード2011」の公募テーマは「華ーはなやかー」。写真部門には全部で789作品の応募があり、そのうちの7作品が受賞した。その最優秀賞である文部科学大臣賞を受賞した沼上氏の作品タイトルは「卒業」。看護学校の卒業式で記念撮影する看護士たちが壇上に並ぶ様子を背後から撮影した写真だ。

APAの白鳥真太郎会長は沼上氏の作品に対し、「見る者の想像力をかきたてるシャッターチャンスと意表をつくアングルが評価され受賞された。『華ーはなやかー 』というテーマが一目でありありとわかる、すばらしい作品だ」と絶賛。また、近年の作品傾向として、複数の写真を組み合わせひとつの作品とする「組写真」が多く寄せられる中、沼上氏の「卒業」は1枚の写真で完結する「単写真」である。その点について、ニコンイメージングジャパンの村田和夫氏は、「1枚の写真が持つ力強さが改めて評価されている」と高く評価した。

APAアワード2011第39回社団法人日本広告写真家協会公募展 沼上泰三氏

今回の受賞について沼上氏は、「正直とても驚きましたが、大変嬉しく思っています。しかし、このスナップ写真は技術ではなく、カメラを通しての視点や切り取り方が評価されたものです。

APAアワード2011第39回社団法人日本広告写真家協会公募展 沼上泰三氏

APAアワード事業部部長の菅野秀明氏の講評にも、『スナップ写真は壺にはまったときには素晴らしいものになるが、反対の場合はつまらないものになる可能性がある』とありました。これが“偶然”にならないよう今後もさらに努力して、人を感動させることのできるような写真を撮り続けたい」と話している。

「APAアワード2011」の入選作品は、東京都写真美術館にて3月20日まで展示される。また、今回の表彰式で発表された「APAアワード2012」の公募テーマは「心ーこころー」。来年も新たな写真家たちの挑戦が期待される。

APAアワード2011

第39回社団法人日本広告写真家協会公募展

  • 会期:2011年3月5日 ( 土 ) ~ 3月20日 ( 日 )
  • 休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
  • 料金:一般 500円/学生 ・中高生・65歳以上300円

社団法人日本広告写真家協会が公募した「APAアワード2011」の入選作品を一堂に展示いたします。昨年1年間に広告として世の中に流通した広告作品部門と、「華ーはなやかー」というテーマに沿って写真家の新たな表現への挑戦を公募した写真作品部門で、新しい時代を彷彿させる写真をお楽しみください。

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