版画家 花村 泰江(はなむら やすえ)
花村泰江 木版・銅版・コラグラフ展 @Gallery 惺 SATORU(ギャラリーサトル)
現代美術を企画展示する吉祥寺のギャラリー、Gallery 惺 SATORU(武蔵野市御殿山1)で「花村泰江 木版・銅版・コラグラフ展 」が開催されている。
“自分の半径5m以内のもの”をモチーフに版画制作を続けている花村泰江さん。今個展でも室内風景や路上風景、家電や乗り物など非常に身近にあるものを作品として描いている。
「可愛くて柔らかいものより、無機質で四角いものに惹かれる」という花村さん。確かに作品の中に登場する子供の通学路や小学校の風景、バスルームや掃除機など家の中のもの、飛行機やバイクなどの乗り物、どれも無機的で、身近な存在であるはずなのに、どこか非日常であるかのような印象を受ける。
版種は、以前は木版画のみだったが、近年は様々な技法を使用。ダンボールやラップなどで段差を加えて刷る木版コラグラフや、ヘイター法と呼ばれる色を三色使用して刷る鮮やかな銅版画など、枠にとらわれない自由な版画ばかりだ。
作品は、1996年から近作の中から代表的なものと新作が展示されている。それぞれ年代別、版種別に観ていくことで、表現方法の違いや版種による色の違いなどがはっきりと分かるだろう。
この機会にぜひ生で花村作品に触れてみてはどうだろうか。
展覧会は今月30日(金)まで開催。
「花村泰江 木版・銅版・コラグラフ展」詳細案内
- 日時:2011年9月15日(木)~9月30日(金)
- 営業時間:11:00~19:00 ※23日(祝)のみ14:30〜
- 休廊日:火曜日・水曜日
- 場所:Gallery 惺 SATORU(ギャラリーサトル)
- 住所:東京都武蔵野市御殿山1-2-6 VIEWCANYON吉祥寺御殿山B1F
プロフィール
- 花村 泰江(Hanamura Yasue)
- 1966年 ボストン生まれ
- 1989年 筑波大学芸術専門学群美術専攻卒業
- 1991年 筑波大学大学院修士課程芸術研究科終了
- 1995年 ブラウンシュバイク芸術大学(ドイツ)留学
Exihibitions/Awards
ミニチュア100人展/ギャラリー名芳