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吉祥寺アートウォーク > News&Topics >2015.7.09 ラファエル・ロドリゲス油彩画展「隠者」@ギャラリー ・フェイス トゥ フェイス

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Gallery Face to Face 2015年7月第一回 企画展

ラファエル・ロドリゲス油彩画展「隠者」7/10(金)〜7/19(日)
ラファエル・ロドリゲス油彩画展「隠者」

吉祥寺のギャラリー ・フェイス トゥ フェイス(武蔵野市吉祥寺南町1)で7/10(金)からラファエル・ロドリゲス油彩画展「隠者」が開催される。スペインで油絵を学び、ベルギーで版画を習得したラファエル・ロドリゲスさんの日本での初個展となる。

作品は、展覧会タイトルにもなっている40号大の作品3点を含む「Eremite -隠者-」シリーズや、同じスペイン・セビリア出身の画家、ムリーリョに題材を取った作品「After Murillo」シリーズなど、小作品を含む合計16点を展示する予定。

様々な人物の表情や姿態が、油絵独特の粘度の高い魅力的な筆致と、狭い色域ながらも豊かな色彩の中に見られる作品は、見るものを圧倒する力強さを持ちながら、同時に透明感のある精神性を感じさせる。そこには、この作家が西洋絵画の伝統に敬意を払いながらも、新しい現代の油彩表現を模索する姿がある。是非、この機会にスペインから来た新しい才能に出会ってみては如何だろうか。作品展は7/19(日)まで開催。入場は無料。

アントワープで彼の作品を初めて見たときの感動は、今でも鮮明に残っています。山のように積まれたリトグラフは、現代社会の現実を捕らえようと格闘し、その痕跡が波動を伴って心を揺さぶる力強いものでした。
そしてペインティングにおいても、メチエと関わりながら内面からイメージを引き出そうと対峙する画面に、絵画の本質的な魅力が溢れています。
それは彼が持つある種退廃的なイメージが、絵画としての聖性に昇華されているからに他ならないでしょう。
遠藤竜太(武蔵野美術大学油絵学科教授)

ラファエルは現代社会の境遇や環境を通して、人間が物質的かつ精神的な影響、変化し、その過程によって”身体のかたち”がどのように変化していくのかを
“描く事”を通して翻訳している。
それは彼自身の文化背景、そして現代社会に対する葛藤、個人的な戦いであり、一見、暗く、退廃的なテーマでありながら、
その絵画のイメージ、絵肌からは”絵を描く”という根本的な喜びが伝わって来る。それはラファエルの生まれながらのアーティストとしての才能であり、
彼はまさに近年まれに見る”純粋な絵描き”なのだろう。
風早小雪(美術家)

ラファエル・ロドリゲス油彩画展「隠者」詳細案内

日時:7/10(金)〜7/19(日)
営業時間:13:00~20:00
休廊日:会期中無休
場所:ギャラリー・フェイス トゥ フェイス
住所:〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-18-8
TEL:0422-70-0885

Rafael Rodoriguezラファエル・ロドリゲス

1987 スペイン、セビリア生まれ
2011 セビリア美術大学油絵学部卒業(スペイン)
2015 アントワープ王立芸術アカデミー大学院版画コース修了(ベルギー)

矢野静明展「天上の下僕-線に関する断章-」

公園に程近い閑静な住宅地にある画廊

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